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オナモミ亭 ~猫柳一番地~

くも膜下から回復中の父のことを綴る場。

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これが愛しき「シェークスピア」

すぐ傍に置いた「涙が枯れる」&「5歳でシェークスピア」の実物です。


これを「とっても素敵な背表紙」と思ったわたしのセンス( ´艸`)

古いものです。昭和36年生まれ、200円( ´艸`)



 
母のフネモドキは8人兄弟の末っ子です。親戚がうなるほどいますが、従姉妹も山ほどいます。
わたしたち三姉弟は、山ほどいる従姉妹の中で、ぴょこっと離れて後から生まれています。
従姉妹の子どもの方が年上です。一番歳の離れた従兄弟とは、28歳違い。

でも、みんな本好き、読書好き。蘊蓄大好き☆屁理屈大好き☆下町っ子です。

  

母の三番目の姉は小学校の音楽の先生で、旦那さんは国語の教科書の編纂などもしていた先生でした。

伯父さんは、いつも書斎にこもって書き物や勉強をしているもの静かな優しい人で
「こんにちは」と書斎を覗きに行くと「いらっしゃい」と学校の様子や最近読んだ本などについて聞いたあと
「そろそろこれも読めるかな?」とか「だったらこれも面白いよ」とか言いながら、いろんな本を手渡してくれました。
娘である従姉妹のために買い、親戚の家を巡って従姉妹たちの手に渡り、再び伯父さんの本棚に戻った本たちを。
このシェークスピアも、そんな本の中の一冊です。それが、幼稚園の時だった、と。
よくエントリーに登場する「子供用の百貨図鑑」や「哲学・歴史全集」も
伯父さんが、こうして手渡してくれたものです。

ただ、シェークスピアは、今でも別に大好きな作家でもなんでもなくて。
ただただ、分厚い本を渡されるのが嬉しくて。
読める・わかる・調べる………そんなことが愉しい、変な子でした。

この一冊を繰り返し読んだ後、もっと豪華な箱入りの
「もっと大きな人(大人)向け」の「ほんものの全集」も貸してくれました。
ルビがあると、ほんとうに何でも読めますから。愉しくて得意でね。うふふ。
伯父さんは「◎歳はこれを読むべき」とか、そういうことは言わない人でした。
「愉しいと思うものをどんどん読みなさい。たくさん読みなさい。何でも読みなさい。
汚れるのは気にしなくていいんだよ。たくさん読んだ証拠だからね。でも、なくさないでね」と、よく言いました。
とてもいい先生だっただろうなァとオモイマス。うふふ。
母のフネモドキが「子ども図書活動」をしていた時にも、伯父さんはアドバイザーとして大活躍してくれました。

伯父さんにもらった本たちは、従姉妹の家に帰ったものもあれば
うちからさらに従姉妹の子どもたちに渡ったもの、うちにそのままあるもの………いろいろですが
どの本も、我が一族の、ダレカのドコカで「現役」です。
昔の豪華本はそれこそ「宝物」だから、紙も装丁も何もかもがとてもよくて。長生きしてくれますね。
伯父さんの薦めで買った本も、選んで買ってくれた本も、たくさん本棚に並んでいます。

  

このシェークスピア全集は、絶版になりました。
とても優しい、綺麗な日本語が愉しい大木さんの著作も、殆ど残っていないようです。

伯父さんは、自身も物を書くから「なくさないでね」と言ったのかしら。
それとも、絶版になったら二度と会えないのを惜しんで、そう言ったのかしら。

わたしは、スパゲティを「うどん」と訳した「ひとまねこざる」が好きです。
その本が出た頃の日本では、スパゲティが珍しいものだった…と、わかるから。
シェークスピアか、シェイクスピアか…も、大木さんのこの本が「出会い」なのでシェークスピアで。
だって背表紙に「えっへん、ワシはシェークスピアじゃ」と書いてある( ´艸`)

そうそう。伯父さんは愛知の人で、あまーい煮付けが大好きでした。
お正月に出る甘露煮を、嬉しそうに食べていたっけ。
東京下町の食卓は、辛かったろうな。なんでも醤油味ですから。いいとこ、塩味。
下町っ子の血液の半分は、醤油でデキテイマス。我ら一族、醤油と塩が大好きなんです。
伯父さん、ゴメンネデシタ( ´艸`)

  

神童の名を欲しいままにしたわたしの脳ミソ、どこにいっちゃったんでしょう………きっと北欧の海に浮かんでるヮ。
小2で出会ったリンドグレーンの「長靴下のピッピ」に、デッカチになっていた脳ミソを吹っ飛ばされたので( ´艸`)
オムツの頃、巨人の星の飛雄馬君に憧れたわたしは、小2で、女の子でも世界一強くなれることを知ったのです。
男の子にならなくても、愉しいことが山ほどできることを知ったのです。

ピッピのシリーズも、伯父さんのススメで母の図書館にやってきた一冊でした。
ピッピは、大塚勇三さんの訳が、一番!素敵です( ´艸`)

脳ミソ……単純に、醤油で煮詰まっちゃったのカモネギ。きっとそうだヮ♪とっぺんぱらりのぷうだヮ♪(違うヮ)


●想い出の本●
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≪HN≫
onamomi*
猫5匹・亀2匹・夫のヒトシ(仮名)と東京の空の下で生息中。絶滅危惧職種のアド編集のへっぽこ妻。本業は孝行娘( ´艸`)

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●別館的本館●おじゃもみ亭●

くも膜下から復活中の父ナミヘイの介護が生活の軸の今日この頃。あれができるようになった~こんな表情が戻ってきた~と、毎日バシバシ写真を撮る…ついでに、オカシナ写真を、こちらに。

         

HNのオナモミは、子どもの頃から好きなもののひとつ。投げて、くっつけて遊ぶ、愉しいあのイガイガ。だがしかし。名乗ってから知る☆花言葉。≪怠け・頑固・粗暴≫…ヒドイヮ!ぶほー!

◆登場人物1:わたしの家族◆
リアルサザエさん一家でゴザイマス。
男性はナミヘイ頭で「バカモン」と威張るのが得意。女性はみんな財布を忘れて本人だけが愉快じゃないタイプ~。
・わたし…オナモミ(カツオ☆ポジ)
・夫…ヒトシ
・わたしの父…ナミヘイ
・わたしの母…フネモドキ
・わたしの姉…サザエモドキ(隊長)
・わたしの弟…タラオ
・姉の旦那さま…マスオ兄さん
・姉の息子(甥)…タラオ2号
・姉の娘(姪)…ワカメ
・ピスたちお…うちの五匹の猫
 ピ…ピッ君(ぴ助:オス)
 ス…スミちゃん(寿実太:オス)
 た…たーまん(本名:メス)
 ち…ちっ君(ちぃ作:オス)
 お…おちゃびん(ライオっさん:オス)
・銭がめーズ
 ゼニオ君&デコたん

◆登場人物2:ヒトシの実家の人々◆
夫のヒトシは、植木等さんの暢気なサラリーマンと寅さんの中間みたいなヤツで…ぶほほ。婚家はまさに≪寅屋の面々≫…ぶほほ。うーんと面白いことダケ、たまに。
・夫の父…ヒトシずパパ
・夫の母…ヒトシずママ
・夫の妹…サクラさん
・妹の旦那さん…ヒロシさん
・妹夫婦の双子の息子…ミツオーず

         

◆わたしの本棚でご紹介した本たち

母が長いこと子ども向けの図書活動をしておりました。新しいものが届く度に夢中で読んだ、愛しい愛しい本たち。何度も何度も読み、大人になってから買い求めたもの・いただいたものなどを、思い出話の中で少しずつご紹介しています。いろいろな訳者や版で出ている本は「この版がイチオシ!」とわたしが愛したものをチョイス。雰囲気が微妙に、そして絶妙に違うのです。是非、まずは図書館で借りてみてくださいな。
シアワセな時間を、お約束します。

         



         

◆お世話さまです(*v.v)。template◆
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≪CriCriさん≫
オナモミ、浮気をしない人( ´艸`) 時々CriCriさんの別作品でお着替え。アレンジしやすい素敵な仕様で、カスタマイズも愉しいのです( ´艸`)

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絵本のような優しい温もりとタッチにクラクラ☆どこか不条理な空気感もたまりません。カスタマイズに記事中に…モリモリ拝借中( ´艸`)
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味のあるドコニモナイ絵。キリッと書けた時しか使いたくない素敵味。素材も素敵ですが、その他のページもとっても和めます。特に、蛇さんマークのところがとってもお気に入り( ´艸`)
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ほのぼのなのにインパクト大!吃驚なバランス感覚がたまらない。いつもいい出汁、出ています。
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でっきるっかな、でっきるっかな
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わたしは1.0が好き(そういう問題?)
わたしは見たことがないのです          携帯電話はもっぱら通話受信な生活
携帯で見ることを…全く…想定してなかったり…します…ゴメンナサ~~~イ( ´艸`)
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無題

昭和36年4月10日発行 定価200円
それに時間を感じさせる紙魚。
古い本も大事にしているのですね。

私も子どもの頃から本を読むのは好きでした。
というより、運動が嫌いでじっと座っているのがよかったから友達と遊ぶのも楽しいが、本を読んでいるのがいい・・・といった具合でした。

外の世界を知らなかったので、学校の貧しい図書室の本で満足していました。

Re:無題

外遊びも家の中でのゴッコ遊びも大好きなイタズラ野郎でしたが、読むのが早くて早くて~( ´艸`)
読むものが足りず、奥付を読むクセがつきました。これだけでも結構オモシロくて♪
誰が書いたのか、最初に書かれたのはいつか、初版はいつか、これは第何版か………
作者のその他の著書も一覧で載っていると、母の図書館にリクエストしたり、大きな図書館に借りに行ったり。
そこでも紙魚のある本にこそ惹かれる、と( ´艸`) いろんな人が手に取った本は、絶対に面白いんですもの。

紙魚って漢字もオモシロイですよねぇ。紙魚と書く理由がオモシロイ。
「本を食べるナニカ!」………と、虫だとは思っていなかったからなんだそうです。魚は最大にアリエナイのに( ´艸`)
日本で付けられた名か、中国より伝来した名か………は、聞いてないのデス。調べてみたいナァ♪
  • from onamomi* |
  • 2009/10/16 (10:38)

無題

なんだか時が止まったみたい。
本がすべてというくらい大好きで仕方が無かった頃を思い出しました。
残念な事に同じ本をあの頃と同じ感動ではもう読めないけれど、また別の楽しみ方で読みます。そういう感覚も嫌いではないんだよな~。
  • すず さん |
  • 2009/10/21 (13:47) |
  • Edit |
  • 返信

Re:無題

もっと古い本も、たくさんありますよ( ´艸`) 想い出を取り出して、感じるのが好きなんです。
人は成長するものだから、同じってことはけしてない…けれど、それが、愉しいのじゃないカシラ。うふー。
  • from onamomi* |
  • 2009/10/21 (21:16)
  
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