カズちゃん再び withヒロちゃん

父ナミヘイのライブの日
ロングのお留守番になりそうな猫たちのためにギリギリまでお家にいました。
会場へは、駅で母フネモドキと待ち合わせをしてタクシーで。
家族が勢ぞろいに近いのはうちだけで、ナミヘイ得意満面でした（笑）

模試が詰まってるタラオ２号を置き去りにしてきたフグタ一家はすぐバイバイ。
フネモドキとわたしは、今度はテクシー。（だっつみーん、徒歩）
送ってくれると言ったけど、二人とも散歩も好きなのです。

アハハウフフと喋りながら草引っこ抜きながら帰る莫迦親子( ´艸｀)

　　ナミヘイのバンドに同級生のお母さんが加入してました。
　　ご挨拶したら「娘さん、若くなぁい？」
　　よくよく話を聞くと、わたしが若いって言うより同級生が老けたと言うか
　　なんちゅーか…ハゲ散らかしてしまったそうなんですヨ。
　　わたしが言ったんじゃないんですヨ。オバチャンがそう言ったんですヨ。
　　全日本ハゲ代表のナミヘイの前でハゲ散らかすって…勇気あるヮ～(*m*)
　　ナミヘイ、ナミヘイである自覚が出てきたので一緒にワロテマスヨ～(*m*)

その同級生のモノマネとかしながら、アハハオホホ…
次々と、フネモドキのあげる人のモノマネをしながら、アハハオホホ…
田舎なので裏道はだーれもいないんです( ´艸｀)やりたい放題の莫迦親子～♪

「そういえばこの道、ヒロちゃんちの前通る道だネ」なんて言ってたら
どっかで見たことのある大きい人…

おーい、おーい、カズちゃーん♪

茶畑に挟まれたふっとい農道で飛び跳ねる莫迦な人はわたし（笑）
幼馴染一号の「オバチャンぽい男子」、カズちゃんがいたんです。

　　　　　おー♪オバサンもこんちは！ヒロちゃんもいるぜぇ♪今呼んで来るヨ～♪

　とりあえず、夏の猫ピアノ、どじょ。

まだバックアップしてない過去記事にも書いたことがあるのですが
カズちゃんのお母さんとフネモドキは図書活動で知り合いました。
引っ越してから、親子で仲良くしたのはカズちゃんが初めてです。
他にもたくさんいるけどみんな姉のサザエモドキのお友だち。わたしはオミソさんでした。

カズちゃんは明るくて優しい子で、スポーツもわりとよくできたけど
なんつーか…顔がオモシロイので…モテルとかそういうのとは無縁の子です（笑）
楽器はなんでも好きで、町立のリコーダークラブでも一緒でした。
女の子の中にいても全く違和感がなくて、男の子はたった一人の中、二年通ってました。

高校も一緒です。わたしの女の子の親友たちともぜーんぶ親友のカズちゃん。
K江なんて「カズコちゃん」と呼んでます( ´艸｀)
カズちゃんの男の子の親友はみんなわたしとも親友。ずーっと仲良しの気楽な和。


カズちゃんは、就職する直前にお母さんを癌で亡くしました。
介護をしながら学校へ行って、年の離れた妹さんにお弁当を作って…
忙しい中で就職活動をきちんとしたのは
「お母さんが元気で帰ってきますように」って願掛けだったんだろうと思います。

まだ妹さんも小さくて。
カズちゃんは、難関突破だった超有名音楽スタジオの就職を蹴って
迷うことなく大通りを挟んだところにある工場で働くことにしました。
そこがヒロちゃんちです。

お父さんを赤ちゃんの頃に亡くしたヒロちゃんは
隣に住んでいるお母さんの兄である伯父さん夫婦の戸籍上の養子。
好きなことができるのは高校までって決まってました。
卒業してすぐに工場を継いで、若社長をやってます。
三人の親を一人で背負うヒロちゃんもまた、優しい子です。
カズちゃんとヒロちゃんは、幼稚園からの親友。

カズちゃんのお母さん、意識が無くなる前に
「カズがいるからうちは安心だわ」っておっしゃったそうです。
「うちを頼む」とはおっしゃらなかったそうで…
息子に背負わせずに逝く…なかなかできないことと、大人になった今、思います。

結果背負っているけど、カズちゃん「好きなことやってるだけ～」と。
あのお母さんにしてこの息子あり。
お父さんが、仕事はちゃんと行っているけれどフヌケのままというのも
お母さんの素晴らしさを伝えてくれると言うか…いい家族なんです。


小さな町で、自分の家にいるも同然の生活を送る二人。
お休みの日はサークル活動も頑張ってたけど…二人とも、独身です。
「お前ぐらいしか世間の窓口がないんだからァ。嫁さん、探してくれよ♪」って
別れ際にいつも言うけど…1/5も本気じゃないですネ。ふふふ。

結婚て、すればいいってもんじゃない…わたしはそう思っていて。
カズちゃんも、ヒロちゃんも、きっとそう思ってる( ´艸｀)

　　【似た者夫婦】って言葉がありますよね。
　　喜怒哀楽のツボが似てる人って、顔が似てくるのカナ。

　　親から受け継ぐ信条とかいろいろなものが似ていると
　　シーンごとの表情や素振りも似てきて、それがご縁となるような。
　　毎日傍にいるうちに、どんどん似てくる。
　　造作にかかわりなく、似ている印象を周りに与える。
　　変だナァと思っていたヒトシの表情を鏡の中の自分に見ると
　　年月を感じると言うか、なんちゅーか…ぶっほほほ( ´艸｀)

自分にないものに憧れるってキモチはわからないではないけれど
わたしは…面倒かなァ。24時間365日、一緒にはいられないと思います。

どちらかが我慢しなくちゃいけない状況になると「自由」と「仲良く」と「同等」とを
社会からアンバランスに求められてきたわたしたちの世代はちょっと苦しくなる。


それだったら…と思うカズちゃんたちの選択…「いいと思うヨ♪」
「いつまで家にいるンダヨ」と親に言われつつ、それも冗談とわかってる
温かく和やかな家族の有り様は、うちともよく似ています。
だからフネモドキとカズちゃんのお母さんは仲良しだったんだよナァ。
わたしたちも、大人になってもいつまでも仲良しなんだよナァ。
　　　
二人ともいつも本心から愉しそうで、何も諦めているワケでもなく。
心から「僕の人生、これでいーのだ♪」って思ってるって、いつも感じます。
人生にタラレバはないって、ちゃんと知ってる仲良しの二人。
わたしもよけいに「これでいーのだ♪」ってなっちゃうヨ。(人のせいかっ)

　　　　　雨降ってきそうだから送ってあげようか？
　　　　　あ、オバサン、健康のために歩いた方がいいよね♪
　　　　　オバサン、お元気でね～。オジサンにもよろしく～。じゃな♪

嗚呼カズちゃん、ヒロちゃん…
その優しさはこの農道じゃあ、莫迦親子と神様にしか見えないふう。ぶほー！

12月か1月にまた、同級生向けのイベントを企画してくれるそうです。
「ヤツらにも声かけといて～♪じゃな♪」って…ヤツらって、わたしの親友のこと。
それじゃ嫁さん見つからんよ、カズちゃん、ヒロちゃん(笑)
それでいーのかっ？！　いいんだろうなァ(*m*)　おーけい、おーけい。


カズちゃんたちと別れたあと、フネモドキ
「オナモミちゃんが結婚してあげればよかったねぇ」コラコラ(*m*)
ヒトシがいるとかそういう問題以前に、カズちゃんたちが、やだってヨ(*m*)
あの気楽な和の中では、わたしは「小さな女番長」のままなんですから（笑）

●幼馴染、思考●
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